~果実本来の酸味を大切にしたい~
昔ながらのみかん・鈴木農園

家族とお客様をつなぐ、心のこもったみかん作り
和歌山県海南市下津町の豊かな自然に囲まれた鈴木農園では、園主・鈴木洋至さんが中心となり、家族で力を合わせてみかんを大切に育てています。
鈴木さんは大学卒業後、みかん農家を継いでから早27年。今では3人の子どもの父となりました。祖父母が山を切り開いて作った畑では、10月の温州みかんから始まり、はっさくやネーブル、そして5月のセミノールと、多品種のみかんが毎年元気に実ります。 鈴木農園の特徴は、みかんの味を深く引き出すために、農薬を最低限に抑え、防腐剤やワックスを一切使用しないというこだわり。子どもにも安心して食べさせられるみかん作りを大切にし、お客様からも「安心して家族で楽しめる」と好評を得ています。

自然環境が育む、濃厚な酸味と甘みのバランス

鈴木農園のみかんの味は、地域特有の気候と風土に深く根ざしています。リアス式海岸に面し、潮風が吹き込む段々畑で育つみかんは、雨が少なく、日当たりが良い環境に恵まれています。この地域は、雨の少ない気候のおかげで樹に適度なストレスがかかり、糖度が高く、味の濃いみかんが育ちます。農園主は、「農薬を多く使うとみかん本来の味が薄れる」と感じ、必要最小限の農薬にとどめることで、みかんの持つ自然な酸味と濃厚な風味を最大限に引き出しています。
「鈴木農園のみかんは、ただ甘いだけでなく、酸味もあるからこそ、みかん本来の味が楽しめる」と、多くの酸味好きのお客様からも高く評価されています。
顧客とのつながりが生む、心温まるエピソード
鈴木農園の魅力は、みかんの品質だけではありません。農園主は、みかんを通じてお客様との深いコミュニケーションを大切にしています。お客様から寄せられる感想や反響は、農園主にとって大きな励みとなっており、直接販売を始めた当初の出来事が、今でも忘れられないといいます。「電話で『もっとほしい』と注文を頂いたり、感想を聞けることが嬉しく、これが今のモチベーションに繋がっている」と語ります。
特に心に残っているのは、「蜂に刺された」と日記に書いた際、親切なお客様が蜂対策の本を送ってくれたり、ダイダイを買ったお客様から手作りのケーキやジャムが届いたことです。「みかん作りを通して得られるお客様とのつながりが、本当にありがたい」と農園主は語ります。

家族とともに未来を築く農園

鈴木農園では、次世代への思いも強く抱かれています。農園主には長男がおり、将来は一緒にみかん作りに取り組み、後を継いでくれることを願っています。「子どもも一緒に仕事をして、後を継ごうと思ってくれるような農園にしたい」と、家族との未来を見据えた目標を語ります。
もっと多くの人に届けたい、鈴木農園のみかん
鈴木農園では、ふるさと納税やインターネットを通じて、全国のお客様に新鮮で安心なみかんを届けています。お客様は、ただみかんを購入するだけではなく、作り手の思いを汲み取り、その年の天候やみかんの状況、農園主の出来事なども一緒に楽しんでくださる方が多いそうです。
「作り手の気持ちを理解してくださる方、つながりを大切にしてくださる方に喜んでもらえるみかんを作っていきたい」と、農園主は語ります。 鈴木農園のみかんは、ただの果物ではなく、作り手の心とお客様のつながりを感じることができる特別な存在です。酸味のある濃厚な味わいと、家族の温かさが詰まった鈴木農園のみかんを、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
